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2014年1月25日 (土)

現存天守12城(2) - 国宝 犬山城(愛知県犬山市)


 

  現存天守12城の内の第2回目は愛知県犬山市の国宝犬山城。

  犬山城を巡る攻防は戦国時代に幾度も繰り広げられていますが、現在の地に城が築城されて以後の最初のハイライトは、織田信長が今川義元の尾張侵攻に勝利した後に犬山城主織田信清と戦った際の攻防戦で、結果は信長が犬山城を奪取して、ここに信長の尾張統一戦が最終的に完成します(永禄7年(1564年))。

ちなみに信清は信長の従兄弟にあたり、永禄元年(1558年)の浮野の戦い・岩倉城攻略(永禄2年(1559年))では信長方として尾張上四郡の守護代家であった織田伊勢守家を破りこれを追放しています。

信長はこれにより、先の天文24年(1555年)に尾張下四郡の守護代家の織田大和守家を滅ぼしたのに続き上四郡をも併せて尾張統一に成功します。

しかし、信長と信清との間での領地配分が定まらないまま今川義元の尾張侵攻があり(永禄3年(1560年)桶狭間の戦い等)、それが戦後に対立が再燃し、犬山城奪取と信清追放となりました。

 

  織田信長の美濃への侵攻はまず中美濃から東美濃への攻略から始まり、犬山城はその拠点となり、重要な位置を占めました。

犬山城を奪取した翌年には信長は小牧山城に居城を移し、永禄10年(1567年)には稲葉山城を落とし美濃を得ます。

そして、信長は地名を岐阜と改め岐阜城へと居城を移転(この時小牧山城は廃城)。

 

  以降の犬山城の攻防では天正12年(1584年)の羽柴秀吉と徳川家康・織田信雄(おだのぶかつ)との小牧・長久手の戦いの前哨戦で美濃大垣城主であった池田恒興が犬山城を攻め信雄方から奪い取っています。

また、関ヶ原の戦い(慶長5年(1600年))では、やはり前哨戦として岐阜城攻めと共に犬山城も東軍の標的とされるも開城という形で決着がつきました。

 

  慶長6年(1601年)徳川家康の四男松平忠吉が尾張国清洲城52万石に封ぜられると付家老に命ぜられた小笠原吉次が犬山城主。

そして、忠吉没すると慶長12年(1607年)徳川義直が甲斐25万石から47万2344石で尾張藩主として封ぜられ、付け家老として平岩親吉が犬山城に12万3000石で入り、義直が幼く駿府に在府のまま、平岩親吉が藩政を主導します。

しかし、慶長15年(1610年)に始まった名古屋城築城中の慶長16年(1611年)名古屋城二の丸御殿で平岩親吉は死去。

1616年(元和2年)藩主徳川義直が名古屋城に入った翌年、3万4000石の大名であった成瀬正成(なるせ まさなり)が家康に乞われ尾張藩付家老として3万5000石で犬山城主となり、以後明治まで9代にわたり犬山城主を務めました。

成瀬正成の治下元和3年(1617年)ごろに犬山城は現在の姿となった、ということです。

 

  春の犬山城。犬山橋から。

                                                                                          撮影 2012/03/20

Dsc04317

 

  5月の犬山城。犬山橋から。

                                                                                            撮影 2011/05/31

Dsc02604

 

  名鉄犬山駅にて。

  北尾張の名鉄のターミナル駅3面6線。

  犬山線、広見線、小牧線、各務原線等の車両が発着します。

P1060007

 

  駅舎。西口。

  バスは東口へ、明治村等へは東口バス乗り場へ。

P1060009

 

  古い町並みが残る市内。

  犬山城へは犬山駅、もしくは犬山遊園駅下車。いずれも徒歩で15分から20分ぐらい。

P1060013

 

  模擬門。

P1060018_2

 

  国宝犬山城天守閣。

P1060020

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P1060025

 

  天守閣から東に見える木曽川上流方向と犬山橋。

  左側が岐阜県各務原市(かかみははらし)、右側が愛知県犬山市。

P1060026

  以上 撮影 2008/01/06

 

  2月夕方の犬山城。

                                                                                              撮影 2013/02/13

Dsc06515

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コメント

犬山城には、行ったことがないんや。これほど有名なお城なのに^^;
娘が名古屋市大を受けるというので、今年は犬山城を見て、minoさんに会いたいと思っていたんやけど、岡大で決まってしまい、またもや機会を逸することに^^;
かくなる事情で、minoさん方面は当分行けないかもしれません。もし、minoさんが大阪に出てくる機会があり時間に余裕があるなら、ぜひ連絡ください。会いましょうよ。

信長は、「革命家」(既得権の破壊者=虐殺者)なので、人物評価のボラティリティが大きすぎる(好悪が極端にぶれる)。したがって、このような人物の小説は一般受けしにくく、信長を主人公にした小説はマーケット的にはむずいかなと。

おいらは「革命家」としての信長を高く評価してるんやけど、それより清州~小牧(犬山)~岐阜時代のいろいろと苦しむ信長に一番興味があります。それを中心に描く面白い研究や小説がでてきてほしいと思ってます。

投稿: tera | 2014年2月11日 (火) 06時45分

岡大で決まってしまい
>おお!!おめでとう御座います^^
二人とも現役で決めてしまうとは凄いですね。

岡大、名市大の組み合わせだと、お母さん、叔父さん、お姉さんが行った学部のいずれかですね^^

信長
>信長が主人公の小説って少ないのですかね?
まあ、戦国関係の小説を書くと、もれなく三英傑はついて来るのですが、信長に関して言えば、そう言われればそうかなと・・・。

それを中心に描く面白い研究や小説がでてきてほしいと思ってます。
>小説にするには何を切り口にするかが大切だと、teraさんが教えてくれた「天下騒乱」でとてもよく解りました。

春になったら大阪へ久し振りに行くつもりです。早ければ3月初旬頃?
その時にはメール送ります^^。一昨年以来ですかね?

投稿: mino | 2014年2月11日 (火) 22時07分

ありがとね^^

>信長が主人公の小説って少ないのですかね?
まあまああるんやけど、いまいちヒット作がみあたらない感じがして。

>春になったら大阪へ久し振りに行くつもりです。
楽しみにしてます。ddolさんも誘いましょうよ。

投稿: tera | 2014年2月12日 (水) 06時32分

ddolさんも誘いましょうよ。
>最近、ddolさんどうしてるのかな?

忙しいのかな?それとも飽きちゃった?

投稿: mino | 2014年2月12日 (水) 17時37分

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